冷感敷きパッドが冷たくない理由
もはや夏のお馴染みとなった冷感敷きパッド、ホームセンターや家具屋にいってもコーナーの一角を占めるほど一般的になりました。使ったことのある方や、実際に使っている方も多いのではないでしょうか。
使い心地はいかがですか。触った瞬間はひんやりしているものの、実際に寝てみると、ひんやりを感じないという感想も多く聞きます。
「お店で買うときに触ってみたら、もっとひんやりしていた気がするのだけど…」という方もいらっしゃいます。
なぜ実際に使うと、お店のあの『ひんやり感』がないのでしょうか?
ひんやり敷きパッドは『接触冷感』
一般的に販売されているひんやり敷きパッドは、接触冷感と呼ばれる仕組みです。接触冷感とは、触れた瞬間に熱が移動するときに感じる冷たさのことを言います。敷きパッドの場合、肌が触れた瞬間に敷きパッドへ熱が移動するときに感じます。
この熱の移動を数字化したものが、よく見かけるようになったQ-MAX値(最大熱吸収速度)です。数字が大きいほど、熱を奪うというイメージを持っていただければわかりやすいかと思います。
肌から敷きパッドに熱が移動したときにひんやり感があり、熱が移動するには、肌より敷きパッドの温度が低いことが前提です。
温度が高いと熱を奪うことができないので、暑い部屋で使っても、敷きパッド自体が熱を持ってしまっていては、ひんやり感じることができません。
適度なエアコン使用を
ひんやり感を得るためには、肌より敷きパッドのほうが冷たくなるように、エアコンで部屋の温度を下げましょう。お店で触ったときのひんやり感の正体も、お店ではエアコンで強い冷房が効いているからです。
もちろんエアコンで部屋の温度を下げても、ずっと同じ姿勢で寝ていると熱がこもってひんやり感は弱まってきます。適度に寝返りをすることで、敷きパッドが冷やされて、またひんやり感を得られます。
昨今の夏は夜でも30℃をこえる気温が記録されるほどの暑さが続いています。ひんやり敷きパッドをはじめとした、接触冷感の寝具だけでは危険な暑さです。適度にエアコンを使用してください。
冷感敷きパッドはエアコンのお供
「エアコンを使うのであれば、ひんやり敷きパッドはいらないのでは?」と思われるかもしれませんが、冷房が効いている部屋使えば、清涼感を増すことが可能です。
例えば、エアコンの設定温度をいつも25℃にしていたけど、27℃にしても涼しく感じられるということも考えられます。
ひんやり敷きパッドは単体でなく、エアコンと一緒に上手に使って、快適な夜をお過ごし下さい。